2011年06月03日
メルカトルかく語りき
麻耶雄嵩・著「メルカトルかく語りき」を読みました。
5月に出た本なのでもう何週間か前なのですが、ここに書き忘れていたので書いておきます。
これは、ご存知悪徳銘探偵のメルカトル鮎が登場する短編5つが収録された短編集です。
収録作品は、以下のとおり
「死人を起こす」「九州旅行」「収束」「答えのない絵本」「密室荘」
それぞれメルカトル鮎の悪徳ぶりが楽しめます。
作品自体のトリックも目を見張るものがあります。
特に最後の二編、これは何とも言えないものがあります。
う~ん、良いんだろうか。
きっと他の作者が同じ事をやったらいろいろと問題になるんでしょうね。
メルカトル鮎だからこそ出来るんですね。
ちなみに雑誌掲載時は、先に「答えのない絵本」が発表されて
その後に「死人を起こす」「九州旅行」「収束」の三編が
それぞれ「メルカトルかく語りき」の第一篇・第二篇・最終篇として発表されました。
内容的に揃った「答えのない絵本」と書き下ろしの「密室荘」を併せたということなんでしょうか。
メルカトル鮎の他の作品は、こちらにまとめてあります。「メルカトル鮎の事件簿」
コメント