2010年08月24日
虚栄の肖像
北森鴻さんの「虚栄の肖像」を読みました。
絵画修復師・佐月恭壱が主人公の第二短編集です。
・虚栄の肖像 『別冊文藝春秋』2007年05・07・09月号掲載
・葡萄と乳房 『別冊文藝春秋』2008年01・03・05月号掲載
・秘画師遺聞 書き下ろし
の三編が収録されています。
どれも面白いです。いろいろな美術ネタがあって面白い。
第一短編集に出てきた謎の女性の正体が少し分かります。(?)
ネタばれになるのであまり書きませんが(そうは言ってもストーリーとはあまり関係ないかも)
ここから下は、これからこの作品を読む人は、見ないでください。
この女性は、冬の狐を名乗る旗師、都内の骨董業者です。
でも名前は「***」となっています。(?)
作品を読んでいてもなんだか同じ人物とは思えません。
実は、ここに何か謎があるような気がします。
う~ん、本当はどうだなんだろう。
とっても気になる・・・でも、もうその謎は解かれないんですね。残念。哀しい。
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